受託計測

製品の精密寸法測定に関わるあらゆるニーズに受託専門ならではの幅広い知識・設備力で対応します。

非破壊測定による受託サービス

光学式3Dスキャナ(ATOS)測定

光学式3Dスキャナ(ATOS)を用いて、測定対象物を高速にスキャンして3Dデータ化します。得られた3Dデータを用い、デザインから製品開発、解析、寸法測定を行うことが可能です。写真測量システムTRITOPの併用により大型製品の測定も可能で、出張測定にも対応しています。取得した3Dデータから各種寸法測定・CAD照合を実施します。

概要

3Dスキャン測定の委託先にお困りではありませんか?

JTLは総合受託会社として、光学式3Dスキャナ(ATOS:エイトス)を用いて、小型から大型まで様々なサイズの測定対象物の3Dスキャニング測定が可能です。光学式3Dスキャナ測定では、測定対象物に触れることなく非接触にて、表面形状をポリゴンメッシュとして精密に表現し3Dデータ化します。得られた3Dデータを用い、デザインから製品開発、解析、寸法測定を行うことが可能です。測定範囲・スキャン時の点間ピッチ・精度が異なる様々なレンズを取り揃えていますので、測定対象物のサイズによって最適な測定を提供します。また、写真測量システムTRITOP(トライトップ)も保有しているため、さらに大型の製品・部品を測定することも可能です。

また、光学式3Dスキャナ測定以外にも様々な装置を保有していますので、関連サービス(欠陥箇所の接触式寸法測定、XCTによる内部構造のデータ取得、取得データを活用したリバースエンジニアリング等)もまとめてご依頼いただくことができます。

外部委託先・試験場をお探しの方は是非ご依頼ください。

※測定対象物や測定エリアによっては、別の光学式3Dスキャナハンディ3Dスキャナ)を推奨することがあります。

原理

本体はステレオカメラとプロジェクタ(青色LED)で構成され、プロジェクタから照射されるフリンジパターンを三角測量によって対象物を3Dの点群としてデータ化します。サンプル自体や、測定台にはリファレンスシールと呼ばれる座標点を記録するシールを貼り、サンプルをあらゆる角度からスキャンして形状データを高精度に連結するために使用されます。スキャン完了後は、点群→ポリゴン化を行い測定や、3Dモデリングに使用します。

特徴

高速かつ高解像度で正確にスキャン

3Dスキャナの中では高精度域を担う装置で、最大5μmの精度で対象形状をスキャンします。

柔軟な測定レンジ

レンズによって精度・測定範囲を選択できるため、大きなものから小さなものまで適切な品質でのスキャンが可能です。

技術事例

CAD照合

3DCADモデルや、製品同士の形状を比較し形状差をカラーマップで表示します。

バーチャルアセンブリ解析

仮想で3Dデータ同士を位置合わせし、クリアランスの測定を行えます。

フラッシュ・ギャップ検査

車のボディーにおけるドアの建付けの良し悪しを3Dで評価します。

プリニティブ検査

平面や円筒などの幾何形状における凹凸を可視化します。

表面欠陥マップ

微小な傷やヒケなどを可視化します。

寸法計測

各種寸法測定、幾何公差の測定を行うことができます。

変位解析

モノが動く(変位する)前後でどちらにどれだけ動いたかを定量化できます。

肉厚解析

サンプルの肉厚をカラーマップで表示し全体を把握できます。

3Dモデル化

スキャンデータから一般的なCADソフトで活用できる形式のモデルを作成することができます。

設備ラインナップ

  • Carl Zeiss GOM Metrology製

    ATOSⅢ Triple Scan

    レンズ名:MV700
    ●1shot測定範囲:
    横700×縦530×奥520mm
    ●精度:28μm

    レンズ名:MV560
    ●1shot測定範囲:
    横560×縦420×奥420mm
    ●精度:24μm

    レンズ名:MV320
    ●1shot測定範囲:
    横320×縦240×奥240mm
    ●精度:16μm

    レンズ名:MV170
    ●1shot測定範囲:
    横170×縦130×奥130mm
    ●精度:11μm

    レンズ名:MV100
    ●1shot測定範囲:
    横100×縦75×奥70mm
    ●精度:5μm

    ●所有台数:2台
    ●所有事業所:名古屋事業所

  • Carl Zeiss GOM Metrology製

    TRITOP

    ●精度:0.04mm(2m立方体内)
    ●所有事業所:名古屋事業所

Q&A

Q.材質・形状などに制限はありますか?

A.表面性状(光沢,透明)によっては光沢防止剤のスプレーを噴射する必要があります。形状に関しては入り組んだ複雑な形状において撮りきれない箇所がでる場合があります。詳しくはお問合せ下さい。

Q.光沢防止剤のスプレーは必須ですか?

A.光沢が無い場合でも、スキャンのスピードが向上することや得られるメッシュ品質が向上することからスプレーの塗布をご提案させて頂く場合があります。時間経過で空気中に昇華するスプレーも持ち合わせていますので詳しくはお問合せください。

Q.製品に表・裏がある場合、どのように測定するのですか?

A.参照点と呼ばれる円形のシールを測定対象物に貼り付けることにより、表と裏の形状を合わせ込むことが可能です。 また、測定形状ごとのベストフィットも可能です。

Q.スキャンして得られるデータは何ですか?

A.三角メッシュのポリゴンデータです。STLフォーマットのデータになります。

Q.iges等のCADデータで出力できますか?

A.スキャンのみではできかねます。スキャンで得られたSTLデータから別途モデリング(リバースエンジニアリング)を行い、CADモデルを作成するサービスがありますので、合わせてお問い合わせください。

Q.納期はどの程度ですか?

A.サンプル数や形状によって変動しますが、概ね3~5営業日です。混み合う場合がありますのでお早めにお問い合わせください。また精密な寸法を測定される場合、サンプルの熱膨張を考慮してお預かりしてから測定室温に慣らす必要がありますので、測定はサンプル着の翌日以降が最短着手日になります。

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
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