受託分析

カーエレクトロニクスやライフサイエンスの分析・解析で研究開発をサポートします。

非破壊解析による受託サービス

SAT(超音波探傷検査)

超音波顕微鏡(SAT)を用いて、内部構造解析を非破壊にて実施します。

概要

SAT(超音波探傷検査)の委託先にお困りではありませんか?

JTLは総合受託会社として、超音波顕微鏡(SAT)を用いて、製品や部品の内部構造解析を非破壊にて実施します。内部構造観察装置はXCTX線透過装置など種々ありますが、その中でも深さ方向の分解能が高く、半導体部品や電子部品内部の剥離・ボイドなどの欠陥を観察することができます。

また、SAT前後の工程(信頼性評価試験や材料試験、断面研磨、化学分析、寸法測定等)がありましたら、他サービスもまとめてご依頼いただけます。

外部委託先・試験場をお探しの方は是非ご依頼ください。

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原理

超音波は液体・固体中では効率よく伝播するため、試料を水に漬けた状態で検査を行います。プローブの先端から超音波が発生しながら試料上を走査します。
超音波は物質を透過し、音響インピーダンスの異なる界面間で反射が起こるため、反射してきた超音波をプローブで受け画像に変換します。剥離・ボイドなどの欠陥(空気層)があるとより強い反射が起こり、該当箇所の検出が可能です。

特徴

金属の接合界面の状態を非破壊で観察可能

超音波は物質を透過し、音響インピーダンスの異なる物質界面間で反射が起きるため、金属同士の接合部分の状態が観察可能です。

切断、研磨による指定箇所の断面観察にも対応

超音波探傷装置(SAT)による内部の観察だけでなく、箇所を指定いただいての研磨・CP等による断面試料の作製、CCDやSEM等での断面観察まで、全て社内で可能となっています。 また、立会いの下での観察や箇所の指定にも対応します。

観察内容に合わせた周波数選択(15MHz~230MHz)

高い周波数では分解能が高くなるため、高精度での観察が可能ですが、物質内での減衰が激しいため高深度の観察には適しません。 逆に、低い周波数では分解能が低く高精度な観察は行えませんが、減衰が少ないため、深い位置での観察が行えます。 観察内容に合わせた周波数選択ができるよう、JTLでは各種プローブを用意しています。

高精度の観察を行うための試料表面加工

より高い精度での観察を行うために、試料表面を薄く削り、観察位置までの距離を短くし、高い周波数のプローブを用いての観察を行うこともできます。その際は試料を加工することになりますので、事前にご相談させていただきます。

高分解能による観察

超音波探傷装置と同じく非破壊による内部構造観察が可能なX線CTと比較すると、深さ方向の分解能が高いことが特徴です。X線CTはマクロな形態観察に優れています。

設備ラインナップ

  • SONOSCAN製

    GEN-6

    ●プローブ:10MHz、15MHz、
     20MHz、30MHz、50MHz、
     75MHz、100MHz、230MHz
    ●透過スキャン:~100MHz
    ●ゲイン:最大95db
    ●測定ポイント:
     max32768x32768ポイント
    ●ゲート幅(Z軸分解能):1ns
    ●パルスレシーバ:
     500MHz高性能デュアルパルスレシーバ
    ●ポリゲート:
     1度のスキャンにつき100界面を分割可能
    ●VRM・FET機能:
     サンプルの全波形をレコーディング
     および任意の周波数成分を画像化
    ●その他解析ソフト:
     積層解析、厚み解析、
     反り解析、画像自動判定
    ●所有事業所:豊田事業所

  • 東芝検査ソリューションズ製

    MatrixeyeTM LT

    ●プローブ:3.5MHz、5MHz、10MHz
    ●同時振幅数:1~64ch
    ●ゲイン:0~50dB
    ●出力電圧:20V~180V
    ●メッシュ数:320×1×1,024
    ●走査方式:
     フェーズドアレイによる
     リニアスキャン、セクタスキャン
    ●画像解析:
     3次元データ解析、
     DAC・GATE再設定による画像再生成、
     欠陥面積計算、長さ測定、
     S/N評価、CFRP検査等
    ●出張測定対応可能
    ●所有事業所:本社

Q&A

Q.データはどのような形式でいただけますか?

A.基本は弊社フォーマットにて報告書を作成しますが、ご希望があれば貴社フォーマットでのデータの提出も可能です。また写真の元データもJPEG・BMP・TIFFの形式で提出可能です。深さ方向組成分布の数値データはエクセル形式で提出します。

Q.どのくらいの大きさの試料まで対応可能ですか?

A.試料の大きさは120×300mm、観察位置は最大約4mmの深さまで対応可能です。

Q.どんな試料でも観察可能ですか?

A.金属、セラミック等対応可能です。また、樹脂モールド品の高精度での観察を行うためには、加工が必要となる場合があります。表面に凹凸や傾斜があるようなものに関しては基本的には観察を行うことが出来ませんが、こちらも試料の加工を行うことで対応できる場合があります。

Q.水に浸けないと観察できませんか?

A.音波の性質上、空気中では水中に比べて大きく減衰が起きてしまいます。そのため正確なデータを得るためには水中で検査を行う必要があります。水の使用を避けたい場合は、同じく非破壊検査方法であるX線CTの利用をご検討下さい。

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
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