受託計測

製品の精密寸法測定に関わるあらゆるニーズに受託専門ならではの幅広い知識・設備力で対応します。

その他による受託サービス

X線タルボ・ローを用いた内部観察、解析評価サービス

X線タルボ・ローを用いて、吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像を取得し、従来のX線観察装置では確認できなかった組織や構造を観察します。

概要

X線タルボ・ロー撮影装置はタルボ・ロー⼲渉原理を利⽤したX線⼲渉撮影装置で、X線が撮影対象を通過する際に⽣じる減衰、屈折、散乱を画像化しています。

これにより従来⾒ることのできなかった軽元素や数μmオーダーの散乱物群を可視化することができます。

本サービスはコニカミノルタ株式会社様の技術協力のもと、提供させて頂きます。

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原理

X線タルボ・ロー装置は、X線管と画像検出器の間にG0、G1、G2の3枚の格⼦を配置して構成しています。

G0格⼦はX線の⼲渉性を⾼め、⼲渉性の⾼まったX線がG1格⼦に当たると、⼲渉を起こしG2格⼦の位置に⼲渉像を結びます。この⼲渉像が被写体の有る/無しで変化し、その差を検出、演算することで、吸収画像、微分位相画像、⼩⾓散乱画像を作成しています。

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特徴

吸収画像/微分位相画像/⼩⾓散乱画像

特徴の異なる3種類(吸収画像/微分位相画像/⼩⾓散乱画像)の画像で複合的に検査することが可能です。

技術事例

樹脂製オイルパンの強度試験

X線タルボ・ローを用いて広範囲の繊維配向を確認し、評価部位の絞り込みが可能です。
絞り込んだ領域において、マイクロX線CTによる3Dの繊維配向解析、引張強度試験の評価を実施します。
※広範囲における繊維配向の観察はタルボ・ロー装置における大きな利点の一つです。

繊維強化樹脂の繊維配向解析

X線タルボ・ローを用いて繊維配向画像を作成、配向情報などの定量解析が可能です。

アルミダイキャスト製品の欠陥解析

X線タルボ・ローを用いて広範囲観察を行い、小角散乱画像にて着目部位を選定します。
絞り込んだ領域において、マイクロX線CTによる欠陥(ボイド)解析評価を実施します。

設備ラインナップ

  • コニカミノルタ製

    X線タルボ・ロー装置

    ●視野サイズ:
    1視野/3画像:100×100mm
        配向撮影:φ100mm
    画像結合/3画像:250×250mm
         配向撮影:φ280mm
    ●X線曝射時間:0.2~44秒
    ●装置サイズ:1.2m(幅)×2.3m(高さ)×1.6m(奥行き)

Q&A

Q.観察結果について詳細をお聞きしたいのですが?

A.ご要望に応じて、評価レポートの説明会を設定させて頂きます。
また、試験前に評価方法に関するご相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

Q.立会いによる評価は可能ですか?

A.対応可能です。場所は東京都日野市になります。

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
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