News

アンチグレアスプレーの膜厚調査-3

2025.05.16

技術ブログ

新たに昇華型を含む3Dスキャン用のスプレーが使用できるようになりましたので
それぞれの機能と膜厚の検証を行いました。
※検証方法は過去ブログをご覧ください。
アンチグレアスプレーの膜厚調査

①ATTBLIME AB ZERO(昇華型 溶剤低減タイプ)

ATTBLIME_AB_ZERO.png

スプレーの膜厚としては標準程度という印象でした。

②ATTBLIME AB 2(2~4hの昇華型 TiO2、n-ヘキサン、アダマンタン不使用)

ATTBLIME_AB_2.png

スプレーの膜厚としては比較的薄く寸法への影響は軽微であると思いました。

③ATTBLIME AB P(残留型 食品由来顔料 水洗い洗浄可)

ATTBLIME_AB_P.png

膜厚は比較的多く、寸法への影響へのリスクがありそうです。

ただし1回でかなり反射を低減できているので重ね塗りをしないように意識すれば
大きく精度を損なう事は無さそうです。また水で簡単に洗い流せる点は便利だと感じました。

④ATTBLIME AB μScanリキッド(残留型 ブラシ塗り)

ATTBLIME_AB_microScan-liquid.png

マニキュアのような使用感で局所的に塗る事ができる点で、小さいものや角部などに
有効であると思います。非常に速乾性がありねじ穴を測定する為のねじピンゲージ
を装着してすぐのスキャンにも有効でした。
膜厚も薄く影響は最小限です。

以上が、アンチグレアスプレーの膜厚調査の結果です。

過去にもアンチグレアスプレーの検証を行っていますのでぜひご覧ください。
アンチグレアスプレーの膜厚調査
アンチグレアスプレーの膜厚調査-2


今回検証したように、スプレーの特性を理解しつつ、JTLでは高品質なスキャンを追及していきます。

弊社では様々なご要望にお応えできるよう、
多くの種類の接触式測定機・非接触式測定機・X線CT装置を保有しております。
お困りの際はぜひ弊社をご活用ください。

お問い合わせ先はこちら


設備詳細ページ
光学式3Dスキャナ(ATOS)測定


キーワード
3Dスキャナ、3Dスキャン、ハレーション防止、光沢、透明

ニュース一覧へ

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
まずは下記のメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら