News

アンチグレアスプレーの膜厚調査-2

2023.09.22

技術ブログ

2022年8月2日にアップしましたアンチグレアスプレーの膜厚調査につきまして、
スプレーのラインアップが増えましたので追加調査を行いました。

今回はAESUB(アエサブ)シリーズのオレンジです。

時間経過で昇華し消えるこのシリーズですが、
以前紹介したブルーは昇華に4時間かかることに比べ、オレンジは24時間程度保持するものになります。

しかし気になる点がありました。
保持時間が長いにも関わらず、その膜厚は薄いというメーカーの仕様です。
こちらを追加で検証しました。

アンチグレアスプレーの膜厚調査

  VR-3200.png
使用設備
3D形状測定機(キーエンス製:VR-3200)

測定方法
STEP.01 平坦なことを確認したスプレーをしていない状態の基準ブロックに、
    ..各スプレー(5種類)を1~3回塗布をしたものを作成

STEP.02 各試験片において無塗装部を高さ0とした高低差のカラーマップを作成し、
    ..スプレー塗布回数別に高さが階段状になっていれば、その段差分を膜厚とする

画像①.png

検証結果

画像②.png

結果として3段階の塗分けが目立たない程に膜厚は薄く、そして十分なアンチグレア性能であることがわかりました。

時間経過に関してもブルーより長い時間検証を行いました。
4時間立てば、1吹き、2吹きの部位は完全に消えました。24時間後は全て消えています。

20~22℃の室温下においてスプレーの消え方の傾向としては序盤の方で多く消えるということがわかりました。

今回得た性質を理解しより高品質な3Dスキャンを提供に繋げていきます。

このようにJTLでは日々新しい技術をアップデートしていきます。
今後も技術ブログをご覧いただけますと幸いです。

お問い合わせ先はこちら


設備詳細ページ
光学式3Dスキャナ(ATOS)


キーワード
3DCAD、ATOS、モデル化、リバースエンジニアリング、3Dスキャナ、3Dスキャン、透明撮れない、光沢撮れない、ノイズ

ニュース一覧へ

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
まずは下記のメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら