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ペロブスカイト系太陽電池の断面SEM観察

2025.07.02

技術ブログ

ペロブスカイト系太陽電池の断面をFE-SEMで観察した事例をご紹介します。

ペロブスカイト系太陽電池は次世代型の太陽電池として期待されており、
高いエネルギー変換効率を目指して日々研究が進んでいます。

サンプルは弊社のペロブスカイト太陽電池試作サービスにて作成したセルです。

perovskite solar cell_image.jpg

層構造は上からAu層、正孔輸送層、ペロブスカイト層、電子輸送層、ITOガラスとなっています。
最も簡易的な前処理手法である割断を用いた断面作成手法では、ペロブスカイト層の結晶サイズ評価、各層の測長が可能です。
詳細観察のため、より高品位な断面画像を得られたい場合にはイオンミリング、FIBによる断面加工をご準備可能です。
より高分解能での観察をご要望の場合にはTEM(STEM)観察が対応可能です。

セル製造以降の経時的な外因、イオン加工時の熱ダメージおよびSEM観察時の電子線照射ダメージによる変化が発生しやすいサンプルですが、適切な移送、前処理および観察条件にて評価を行うことで、研究開発に必要なセルの出来栄え指標となる情報が取得可能です。

解析仕様

FE-SEM.png
▲日立ハイテク製 走査型電子顕微鏡 SU-8230

dry-room.jpg
西部技研製 ドライルーム

当社には試作設備もございますので、試作から評価までの一貫した委託にも対応しています。
水分や大気雰囲気下を避けたグローブボックスでの試料作製も可能です。

お問合せお待ちしております。

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設備詳細
FE-SEM STEM SEM


キーワード
SEM、FE-SEM、ペロブスカイト、太陽電池、断面、測長、試作

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