受託分析

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受託分析

全自動ガス吸着測定装置

全自動ガス吸着測定装置を用いて、試料の比表面積・細孔径分布を非破壊にて測定します。

概要

全自動ガス吸着測定装置を用いた、比表面積および細孔径分布測定の委託先にお困りではありませんか?

JTLは総合受託会社として、全自動ガス吸着測定装置を用いた、比表面積および細孔径分布測定に対応しています。全自動ガス吸着測定装置とは、比表面積、細孔径分布等が測定可能な物理吸着および化学吸着分析装置です。窒素やクリプトンガスを測定試料表面に吸着させることで、材料自体の表面積・細孔評価を実施可能です。3検体同時測定が可能であり、最小表面積:0.01m²/g、最小細孔径:0.35nmまで測定することができます(分析ガスと温度に依存)。近年では、二酸化炭素やメタンガスのガス吸着材の評価、リチウムイオン電池の正負極材の表面積・細孔評価に不可欠です。
また、JTLが保有している装置は、一般的な評価だけでなく、水蒸気吸着測定・非暴露測定等にも対応した装置となっています。

外部委託先・試験場をお探しの方は是非ご依頼ください。

原理

ガス吸着測定装置は、試料を液体窒素等で冷却後、試料との反応性が低い窒素やクリプトンガスを吹き込むことで、試料表面にガス分子が吸着します。吸着専有面積がわかったガスの吸着量から表面積を、ガスの凝集現象から細孔径分布を求めることが可能です。

ガス吸着_原理.png

特徴

多検体前処理・測定に対応

装置本体に加熱脱気処理が可能な前処理ポートを4個、ガス吸着測定を行う測定ポートを3個実装していますので、前処理および測定において多検体同時の実施が可能です。

ペレット・薄膜材料の測定にも対応

φ20mm×高さ80mmのカップ式の測定用ガラスセルを用いることで、固有の形状を持つペレット試料や膜状の試料の表面積・細孔径分布測定が可能です。

H₂O・O₂との反応性がある試料の非暴露測定に対応

測定セルの密封性を維持可能なシールキャップと、JTLが保有するグローブボックスおよびドライルームにて試料採取を行うことで、試料がH₂OやO₂に暴露されるのを抑えた状態で前処理~測定まで完結させることが可能です。

QSDFT、NLDFT、GCMC、Kr thin film PDS、BJH法を標準装備

細孔径分布の解析法として、QSDFT、NLDFT、GCMC、Kr thin film PDS、BJH法を標準搭載しています。炭素材料のミクロ・メソ孔を持つ試料の細孔径分布の最新解析手法であるQSDFTに加え、低比表面積材料の細孔径分布もKr thin film PDSにて解析が可能です。

技術事例

比表面積測定(BET法)

相対圧が0.1~0.3の範囲で吸着等温線を測定し、BET法で解析することで比表面積値を測定します。
<用途>ガスの吸着材、リチウムイオン電池の正極材など

細孔径分布測定

相対圧が10⁻⁸~0.999の範囲で吸脱着等温線を測定し、BJH法やQSDFT法で解析することで0.35~500nmの範囲で細孔径分布の測定が可能です。
<用途>ガスの吸着材、リチウムイオン電池の負極材など

設備ラインナップ

  • Anton Paar製

    autosorb-iQ

    ●測定モード:
     比表面積(N2、Kr)、細孔分布(N2)
    ●等温線測定可能範囲:P/P₀ = 10-8~0.999
    ●最小表面積:0.01m²/g~
    ●最小細孔径:0.35nm~

Q&A

Q.サンプルはどれぐらい必要でしょうか?

A.サンプル量の目安は、5~10g程度です。サンプル自体の比表面積に依存して測定に使用するサンプル量を調整しますので、推定比表面積がお分かりであれば教えていただけると、より正確なサンプル量をご提示できます。

Q.ペレット・シート状のサンプルも測定可能でしょうか?

A.φ20mm×高さ80mmのカップ式の測定用ガラスセルを所有していますので、そちらに収まる、もしくは加工可能であればサイズ調整をして実施することができます。

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
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