受託計測

製品の精密寸法測定に関わるあらゆるニーズに受託専門ならではの幅広い知識・設備力で対応します。

出張測定による受託サービス

レーザートラッカー

レーザートラッカー(Laser tracker)は、広範囲を高精度で測定できる可搬式の三次元測定機です。レーザートラッカーを用いて、大型構造物の測定や調整しながらの組み立て時の測定、架台のレベル出し等、様々な測定に対応します。
出張測定にも対応しています。

概要

大型の構造物・部品の測定委託先にお困りではありませんか?
レーザートラッカーを活用することで、短期間で高精度に測定を行うことが可能です。

レーザートラッカーは広範囲を高精度に測定ができる可搬式の三次元測定機です。
設備は、レーザーを照射する本体、本体が捕捉・追従するリフレクター(SMR)で構成されており、SMRを測定ポイントに押し当てた際に座標値を入力し測定を行います。使用用途は、大型の構造物の測定はもちろん、調整をしながらの組み立て時の測定、架台のレベル出しや搬送装置や大型加工機のキャリブレーションまで多岐に渡ります。

測定最大範囲は半径160mで、最先端のレーザトラッキング技術によって、測定精度は半径2m範囲で±0.022mm、半径80m範囲で±0.297mmという高精度を実現しています。

静的な座標測定、幾何形状測定、CADモデルとの照合はもちろん、動的な測定にも対応しており、動作する対象物にSMRを固定し測定を行うことで動作の軌道測定が可能です。(用途:軌道確認や修正、動作の繰り返し精度確認など)

可搬式の測定機であり容易に運搬ができるため、技術者がお客様の拠点へお伺いし測定することが基本的な対応になりますが、自社内に測定環境(大型固定用定盤)を完備しているので、持ち込んで頂いての測定することも可能です。

▼活用を頂いている業界・対象
 建築業界:トンネル、鉄塔、橋梁、配管、鋼構造物など
 製造業界:航空部品、加工機、産業ロボット、自動車ライン、造船、金型、治工具など)  
 電力業界:発電機部品(タービン・ロータ・ケーシング)など
 その他   :各種生産設備や生産ラインなど

レーザートラッカーを使用した出張測定の外部委託先をお探しの方は、是非ご相談ください。

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原理

まず、レーザートラッカー本体からはレーザーが出力されています。

本体は、水平・垂直方向の2つのエンコーダーで角度を、レーザーで距離を測定しており、
リフレクター(SMR)の三次元的な位置情報をリアルタイムで検出しています。

リフレクター(SMR)は、球を切り欠いた様な形状をしており、リフレクターの切り欠き平面部が本体からのレーザーを受光、本体へ反射させ、リフレクター位置を本体が捕捉・追従します。

そうすることで、本体はリフレクター中心の三次元的な位置を認識し、リフレクター球端面を測定対象物に押し当てた状態で位置を入力し、球の半径分を補正することで対象物の端面に測定点を発生させます。

発生させた点を用いて幾何形状(平面・線・円・円筒など)を計算し、それらを使い座標系の作成や距離の測定、直径値や幾何公差(平面度・真直度・真円度・円筒度など)の評価を行います。

原理①.png

本体がリフレクターを追従し続けるという機能を活用し、多点測定や動的な測定にも対応できます。
リフレクターを持ち、製品をなぞるように動かすことで連続的な測定点が入力できたり、動作する物にリフレクターを取り付けることで、移動経路の三次元情報が取得できます。

原理②.png

測定対象物の裏側を測定する場合は、レーザーが対象物で遮られるため測定ができません。
そういった場合は、ハンディープローブ(オプション)やアーム式三次元測定機(別設備)を使用して測定します。

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特徴

測定物のサイズ・測定したい距離に応じて最適な設備提案

複数の設備ラインナップを保有しており、測定対象のサイズや測定したい距離によって最適な測定機を提案します。

全国どこへでも365日出張測定対応 

出張可能エリアは国内すべてとなり、遠方への出張測定実績は多数ございます(東海エリアからの出張対応となります)。
海外への出張測定経験も豊富にありますので、必要な場合はお気軽にご相談下さい。
また、測定場所が工場内などであった場合、稼働中の測定が難しいようなケースは休日対応も可能です。

熟練技術者が提供する確かな測定

レーザー測定技術者が20名以上在籍しており、日々多くの測定経験を積んでいます。測定機の選定、測定方法の提案、確かな測定技術で、ご依頼に対して高品質・高付加価値な測定サービスを提供します。

技術事例

 

設備一覧

▼ スペック比較
設備名 測定範囲 測定精度        
  (直径) 2m 20m 40m 80m 160m
AT960MR 40m 0.027mm 0.135mm - - -
Vantage 160m 0.044mm 0.170mm 0.311mm 0.594mm -
AT402 320m 0.027mm 0.135mm 0.255mm 0.495mm 0.975mm

設備ラインナップ

  • Leica製

    absolute tracker AT402

    ●測定範囲:最大Φ320m
    ●測定精度:~5mまで 45μm
          ~10mまで 75μm
          ~50mまで 315μm
          ~160mまで 975μm
    ●所有台数:2台

  • Leica製

    absolute tracker AT960MR

    ●測定範囲:最大Φ40m
    ●測定精度:~5mまで 45μm
          ~10mまで 75μm
          ~15mまで 105μm
          ~20mまで 135μm
    ●オプション:T-Probe(タッチプローブ)
    ●所有台数:2台

  • Leica製

    AT960MR+LAS

    ●測定範囲:最大φ20m
    ●最大サンプリングレート:150,000点/秒
    ●測定精度:UL=±60μm
          (8.5m以下の場合)
          UL=±26μm+4μm/m
          (8.5m以上の場合)

  • FARO製

    Vantage

    ●測定範囲:最大Φ160m
    ●測定精度:~5mまで 64μm
          ~20mまで 170μm
          ~40mまで 311μm
          ~80mまで 594μm
    ●所有台数:1台

Q&A

Q.測定費用の価格表はありますか?

A.測定内容によって費用は大きく変動するため価格表は提示しておらず、案件ごとに都度お見積りをさせて頂いておりますので、まずはご相談をください。
費用は、「基本料金」「機器使用料」「基本作業費(人数)」「移動費(実費)」「宿泊費(宿泊があれば)」「報告書作成費」などで構成されています。

Q.データはどのような形式でいただけますか?

A.基本は弊社フォーマットにて報告書を作成し、PDF形式で提出します。(例:指定検査表、任意で作成した報告書、測定生データ、点群データ、CAD照合結果 など)
提出形式にご要望ありましたら、お気軽にご相談ください。

Q.出張エリアに制限はありますか?

A.基本的には全国出張対応しております。海外への出張対応実績も多数ありますので、まずはお打ち合わせ時にご相談下さい。

Q.休日の測定対応は可能ですか?

A.対応可能です。お打ち合わせ時にご相談下さい。

Q.測定できない対象物はありますか?

A.スポンジなどの柔らかいものや、レーザーを遮る干渉物があるものは測定できません。また、対象物の温度が高すぎたり低すぎたりすると、測定できない可能性があります。

Q.測定できない環境はありますか?

A.使用温度範囲は10℃~40℃です。使用温度は、原則として20℃±2℃が好ましいです。大きな騒音や強風、振動などの影響を受けますが、条件を満たせば設備スペック通りの測定精度を確保できます。

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
まずは下記のメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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