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2025.09.26
技術ブログ
2025 年 7 月、高精度三次元測定機である ZEISS 社製 PRISMO 12/18/10 を名古屋事業所に導入しました。
本装置は、弊社保有の三次元測定機の中で最大クラスを誇り、大型ワークにも対応可能です。
これにより、お客さまの多様な測定ニーズに対し、さらなる高精度・高効率でのサービス提供が可能となりました。
●測定範囲
X方向:1,200mm
Y方向:1,800mm
Z方向:1,000mm
新たに導入した PRISMO 12/18/10 は、Multi Application Sensor System(MASS)を搭載しており、
3種類の測定センサを用途に応じて容易に交換できます。
ワークの形状や材質に最適なセンサを選択することで、高精度かつ効率的な測定が可能です。
・測定精度(VAST gold使用時)
・最大許容指示誤差:1.5+L/350µm
・最大許容プローピング誤差:1.3µm
・最大許容プローピング誤差:2.9µm
・球形状標準偏差:0.9µm
・1秒間に最大70,000点の取得が可能
今回、弊社では初めて非接触式のレーザープローブを導入しました。
本装置は、青色半導体レーザーを採用した LineScan 2 シリーズの中で最も高精度なモデルです。
金型の磨き面に代表される強い光沢面でも、スプレー(表面コーティング)を必要とせず測定が可能です。
また、CNC スキャニング機能により、高精度かつ再現性の高い測定データを短時間で取得できます。
さらに、同一ワークを多数測定する場合でも測定時間を大幅に短縮でき、生産性向上に貢献します。
LineScan 2-8 で取得した点群データを用いて、CAD モデルとの比較・検証やリバースエンジニアリングにも対応可能です。
上記は、ワーク上面の測定結果です。
取得した点群データを CAD モデルと照合し、形状誤差を可視化しました。
その結果、中央付近にくぼみが確認されました。
測定機と併せて、キトー社製のモバイルライトクレーンを導入しました。
これにより、最大490kgまでのワークを安全かつ効率的に搬送し、測定ステージへセットアップできます。
近年の自動車業界では、ギガプレス/ギガキャストによる部品の大型化や高圧ダイカスト化が進み、
大型製品の測定ニーズが急増しています。
当社では今回の設備拡充により、従来対応が困難だった大型・重量ワークでも、
高精度を維持したまま測定サービスの提供が可能となりました。
大型部品の品質保証や工程内検査でお困りの際は、ぜひご相談ください。
現在、弊社では 490 kg までのワークに対応しておりますが、協力会社との連携により、
最大 8,600 kg(8.6 t)の重量物にも対応可能です。
詳細はこちらをご覧ください。
弊社では新たに測定機を導入し、測定体制を強化しました。
要求精度の高い大型精密部品から小型樹脂部品まで、幅広いワークに対応した測定サービスをご提供しています。
測定や品質評価でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
設備詳細ページ
三次元寸法測定
キーワード
高精度、大型、重量物、スキャン、ギガプレス、ギガキャスト、リバースエンジニアリング
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