受託計測

製品の精密寸法測定に関わるあらゆるニーズに受託専門ならではの幅広い知識・設備力で対応します。

精密⼨法測定による受託サービス

ギヤ/歯車測定

ギヤ/歯車の形状評価や規格に定められた精度等級評価を行います。

概要

ギヤ/歯車は、動力伝達を行う重要な機械要素として、自動車や航空機を始め様々な製品に組み込まれています。
近年では製品の電動化や高品質化に伴い、歯車から発生する振動や騒音の軽減、小型軽量化といった要求が高まっています。

そのためには、高い加工技術だけではなく、より高精度な測定、精度評価が必要とされます。
JTLでは三次元測定機を使用したギヤ/歯車の受託測定に対応しています。

歯形誤差、歯すじ誤差、ピッチ誤差、歯溝の振れなどの測定を行い、精度等級を評価することが可能です。

外部委託先・試験場をお探しの方は是非ご依頼ください。

特徴

高精度でのギヤ/歯車評価

・世界最高精度の三次元測定機 Leitz製 INFINITYにて、精度要求の高いギヤ/歯車の評価が可能
・最大許容指示誤差 0.3μm+L/1000
・ロータリーテーブルを使用することで、効率的な測定が可能

ギヤ/歯車部以外の各寸法値や幾何公差も同時評価

・三次元測定機を使用するため、任意の基準で評価が可能
・同じ段取りでギヤ/歯車部以外の箇所も測定することで、図面寸法に対する評価を効率よく行うことが可能

自動測定プログラムの作成

・同じワークを複数個測定する場合は、自動測定プログラムを作成、実行することで測定時間の短縮が可能
・自動測定プログラムにより、同ポイントでの評価を行うことで、熱処理前後、試験前後、摩耗前後、コーティング前後などにおける数値の比較が可能

技術事例

ギヤ/歯車の精度評価

・対応可能な歯車
インボリュート円筒歯車、平歯車(スパーギヤ:歯すじが直線で軸に平行な円筒歯車)、はすば歯車(ヘリカルギヤ:歯すじがつるまき線状になっている円筒歯車)、内歯車(インターナルギヤ:円筒の内側に歯が作られている歯車)、その他、欠歯歯車、カウンターギヤ、インボリュートスプライン、他部品が組み付いた歯車なども対応可能です。

評価規格

・JIS B1702:1976
・JIS B1702-1:1998
・JIS B1702-1:2016
・JIS B1702-3:2008

・ISO 1328-1:1995
・ISO 1328-1:2013
・ISO 4156-1:2005

・DIN 3962:1978
・DIN 3974:1995
・DIN 5480:2006

・ANSI AGMA 2000-A88:1988
・ANSI AGMA 2015-1-A01:2002
・ANSI AGMA 2015-1-A01:2015
・ANSI B92.1:1970
・ANSI B92.1:1996
など

〈 評価項目 〉歯形測定

歯形(径方向)に対し、理想形状からの偏差を評価します。
・全歯形誤差(Fα)
・歯形形状誤差(ffα)
・歯形勾配誤差(fHα)

〈 評価項目 〉歯すじ測定

歯すじ(軸方向)に対し、理想形状からの偏差を評価します。
・全歯すじ誤差(Fβ)
・歯すじ形状誤差(ffβ)
・歯すじ傾斜誤差(fHβ)

〈 評価項目 〉ピッチ測定

ピッチ(周方向)に対し、理想形状からの偏差を評価します。
・単一ピッチ誤差(fp)
・累積ピッチ誤差(Fp)
・歯溝の振れ(Fr)
・オーバーボール(ピン)径/ビトウィーンボール(ピン)径
・またぎ歯厚

設備ラインナップ

  • ライツ製

    Infinity 12107

    ●対応サイズ:X1,200×Y1,000×Z700mm
    ●最大許容指示誤差:0.3+L/1,000μm
    ●最大許容プロービング精度:0.4μm
    ●最大許容スキャニング精度:0.8μm
    ●ロータリーテーブル

    Precitec LR(Optical White Light Sensor)
    ●スポット径:1.4μm
    ●Z分解能:3nm

    ●所有事業所:名古屋事業所

  • カールツァイス製

    PRISMO Ultra

    ●対応サイズ:X900×Y1300×Z650mm
    ●最大許容指示誤差:0.5+L/500μm
    ●最大許容プロービング誤差:0.5μm
    ●最大許容スキャニング誤差:0.9μm
    ●ロータリーテーブル

    GEAR PRO involute(円筒歯車測定プログラム)

    ●所有事業所:名古屋事業所

  • カールツァイス製

    ACCURA

    ●対応サイズ:X900×Y1600×Z800mm
    ●最大許容指示誤差:1.6+L/350μm
    ●最大許容プロービング誤差:1.7μm
    ●最大許容スキャニング誤差:2.5μm

    ViScan(Optical 2D Image Sensor)
    ●最大許容双方向長さ測定誤差:10+L/350μm
    ●最大許容画像プローブプロービング誤差:10μm

    GEAR PRO involute(円筒歯車測定プログラム)

    ●所有事業所:名古屋事業所

  • カールツァイス製

    CONTURA G2 7/10/6

    回転式プローブヘッド RDS
    ●対応サイズ:X700×Y1,000×Z600mm
    ●最大許容指示誤差:1.8+L/300μm

    高速スキャニングプローブ VAST XXT
    ●スキャニング精度:3.5μm
    ●スタイラス最大長さ:150mm
    ●最小先端チップ径:φ0.3mm

    GEAR PRO involute(円筒歯車測定プログラム)

    ●所有事業所:大阪事業所

Q&A

Q.歯車の測定をお願いする際に必要な情報を教えてください。

A.歯車の種類、諸元、精度等級をお教えいただけますと幸いです。

Q.諸元とは何ですか?

A.歯車の形状を定義する為の基本情報です。
主な項目は下記の通りです。

Q.測定可能サイズを教えてください。

A.直径φ400、高さ350mm程度まで対応可能です。
モジュールは0.5以上であれば対応可能です。
ギヤ/歯車の種類によっては上記の範囲外であっても対応可の場合もありますので、一度ご相談ください。

Q.指定した測定位置にて測定して頂くことは可能ですか?

A.高さ方向、径方向とも測定位置のご指定は可能です。複数断面も対応します。

Q.諸元の推定をお願いしたいのですが、対応可能ですか?

A.内容によっては対応可能ですので、一度ご相談ください。

Q.ギヤ/歯車以外の測定項目も同時に測定することができますか?

A.三次元測定機を使用しますので、同時に測定することが可能です。
(任意形状での基準設定や、軸の芯ズレを補正した評価も可能です。)

Q.かみ合い誤差の評価は可能ですか?

A.申し訳ございません。あいにく弊社では対応できかねます。

Q.歯車評価の知識があまりないのですが、評価結果の見方や項目の説明はして頂けますか?

A.実際の評価結果を見ながらオンラインまたは対面にて説明させて頂くことも可能です。
お気軽にご相談ください。

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