受託試験

治具作製から前段取り、規格・特殊試験にわたり、R&Dに関わる信頼性評価をワンストップで対応します。

その他による受託サービス

風洞実験ソリューションサービス

ユニット部品の風洞実験を中心に、付随する関連評価・解析サービスをワンストップで提供し、開発品の空力改善に貢献します。

概要

風洞実験の委託先にお困りではありませんか?

風洞実験とは流体の中に評価対象物を置き、対象物にかかる力や周辺の流体などを調べる流体力学の実験装置です。
自動車や鉄道など高速で移動する輸送機械の車両開発において、燃費向上や静音計画、空力特性を向上させるために必要不可欠な実験です。

JTLでは総合受託会社として、風洞実験はもちろん、「3Dスキャン」「モデル作成(リバースエンジニアリング)」「3Dプリンター造形(ラピッドプロトタイピング)」「CAE解析(流体解析)」を駆使し、お客様の風洞実験にまつわるあらゆる課題解決に貢献します。



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特徴

高性能な風洞実験設備

採用している風洞実験設備は、最も広く使用されている「ゲッチンゲン型(循環回流型)」です。このタイプ設備は加速が容易であり、風速は20~260km/h(5~72m/s)の範囲で試験の対応が可能です。
また、安定的な風を発生させる事も得意としており、風速分布1.0%以下(測定部中心面)、乱れ0.2%以下(測定部中心面)というレベルでの試験を可能としています。

大型実験室にて車両取付状態での試験対応

吹出口の大きさは520mmとなっており、試験対象としては部品単品~ユニットとなりますが、車両搬入が可能な大型実験室なので、専用リフトを使用して、試験対象物を車両に取り付けた状態(※)での風洞実験に対応することも可能です。
※高さに制限があるため、お打ち合わせ時に相談をさせていただきます

半無響室での試験提供

大型の実験室は暗騒音20dB以下の半無響室となっており、音源探査装置(マイクロホンアレイ)による音響評価や騒音計による音圧レベル測定にも対応できます。

豊富なオプションサービス①

可視化用煙流線発生装置+ハイスピードカメラの組み合わせによる流体の可視化や、6分力計による「直交する3軸方向に働く力(Fx、Fy、Fz)と各軸まわりのモーメント」の測定にも対応をしています。
その他には、FFTアナライザによる振動解析や各種ゲージや高精度の3Dモーションと変形解析システムでの変位・加速度の計測、通電させながらの試験では各種電源やオシロスコープ等の計測器も提供できます。
また、試験に治具が必要な場合は、JTLにて提案、設計から製作まで対応します。

豊富なオプションサービス②

設計~造形~解析まで、デジタル技術を活用したサービスにも幅広く対応します。
・3Dスキャン:X線CT、光学式三次元デジタイザを用いて、対象を高精度に3Dデータ化
・モデリング:取得された3Dデータを高品質な3Dモデルに変換
・3Dプリンター造形:モデリングしたデータを使用し、様々な材質での3Dプリンター造形
・CAE解析:流体解析シミュレーション結果を設計・開発にフィードバック

経験豊富な技術担当とフレキシブルな対応

風洞実験に精通した経験豊富なオペレーターが5名所属しており、高品質な試験を提供します。
また、お客様自身で準備から試験実施まで対応をご希望される場合は、監督者付きでの試験室貸し出しにも対応します。

技術事例

ドアミラーの風洞実験及び風切音源可視化

可視化用煙流線発生装置とハイスピードカメラを組み合わせて、製品に流体を当てたときの流線を可視化・観察します。
また、マイクロホンアレイを使用することで、風切音を可視化するような評価を行うことも可能です。

3Dモーションと変形解析システムを使用した変位測定

空力によって発生する揚力や抵抗によって、評価サンプルがどのように変位・変形をするかを定量・可視化します。

流体解析による可視化

流体解析(CAE解析)により、圧力、流線ベクトル、流速ベクトルなどさまざまな結果を可視化することが可能です。

ドアミラーの風洞解析

設備ラインナップ

  • 川崎重工業製

    風洞実験設備

    最も広く採用されている「ゲッチンゲン型(循環回流型)」の設備で、安定的かつ精度の高い風洞実験を提供します。
    ●風速:20~260㎞/h±1㎞/h以内
    ●吹出口:□520mm
    ●風速分布:1.0%以下(測定部中心面)
    ●乱れ:0.2%以下(測定部中心面)

  • ソノーラテクノロジー製

    半無響室

    大型でありながら低い暗騒音の環境にて音響評価に対応可能です。
    ●試験室広さ:W7000×L10200×H3000mm
    ●規格:JIS A 1417/JIS Z 8732に適合
    ●暗騒音:20dB以下

  • ブリュエル・ケアー(Bruel&Kjaer)製

    マイクロホンアレイ

    配置された36個のマイクロホンを有した機器で精度の高い測定を実施します。様々な騒音源に対して解析・騒音マップを作成します。
    ●型式:3053-B-120(インプットモジュール)、4958(マイクロホン)

  • キーエンス製

    ハイスピードマイクロスコープ
    VW-9000

    ●カメラユニット:VW-600C
    ●タイプ:カラー
    ●素子解像度:640×480
    ●最大解像度:
     30~4,000fps:640×480
     6,000fps:640×320
     8,000fps:640×240
     10,000fps:640×192
     12,000~15,000fps:320×240
     23,000fps:320×160
     35,000fps:256×128
     57,000fps:160×112
     80,000fps:160×80
     120,000~150,000fps:160×42
     230,000fps:160×32
    ●所有事業所:協力会社保有設備

  • 各メーカー製

    X線CT観察装置(全7台)

    豊富な設備ラインナップにより、対象物のサイズ・材質を選ぶことなく最適なX線CT装置をご提案します。
    X線CT観察装置に関する詳細はこちら

  • Carl Zeiss GOM Metrology製

    光学式三次元デジタイザ(3Dスキャナー)

    ハイエンドな測定機と幅広く取りそろえたレンズでサンプルサイズを問わず高精度な測定を提供します。
    光学式三次元デジタイザに関する詳細はこちら

  • Carl Zeiss GOM Metrology製

    3Dモーション/変形解析システム ARAMIS

    高精度な3D座標、3D変位、3D表面ひずみの動的測定を実現します。3D座標・3D変位・3D変形・速度と加速度測定など、様々なシーンでご活用いただけます。
    使用目的や評価対象物のサイズによってご提案するシステム構成が変化しますので、使用をご検討の際はお気軽にご相談ください。
    また本システムはDIC(Digital Image Correlation:デジタル画像相関法)の原理に基づき表面ひずみの測定や・材料特性の特定・局所ひずみの測定などにもご活用いただけます。

  • 各メーカー製

    モデリング(リバースエンジニアリング)技術

    各種モデリングソフトを用いて、3DスキャナやX線CT装置で取得したメッシュデータから高品質な3DCADモデルを作製します。作成したモデルは、CAE解析や3Dプリンターでの造形に活用可能です。
    リバースエンジニアリングに関する詳細はこちら

  • 3Dプリンター

    光造形SLA

    ●造形サイズ:500×500×600mm、650×710×550mm
    ●積層ピッチ:約0.15mm
    ●対応材料:透明樹脂、ABSライク、注型マスタ樹脂、耐熱樹脂 など

  • 3Dプリンター

    光造形DLP

    ●造形サイズ:124×70×346mm
    ●積層ピッチ:最小0.01mm
    ●対応材料:耐候性のある汎用樹脂、耐熱樹脂、ラバー材、難燃性材料 など

  • 3Dプリンター

    粉末造形SLS

    ●造形サイズ:500×500×600mm、650×710×550mm
    ●積層ピッチ:約0.1mm
    ●対応材料:PA、PP、PS、ガラス入りナイロン、ゴムライク材 など

  • 3Dプリンター

    粉末造形MJF

    インクジェット+熱反応で造形する新しい造形方式。上下方向の溶融によりZ方向の造形強度が格段に向上。
    ●造形サイズ:380×280×380mm
    ●対応材料:PA、ガラス入りナイロン など

  • 3Dプリンター

    金属造形DMP

    ●造形サイズ:140×140×100mm、250×250×300mm
    ●積層ピッチ:約0.03~0.05mm
    ●対応材料:ステンレス鋼、アルミ合金、インコネル718 など

  •  

    CAE解析(流体解析)

    流体解析(CAE解析)により、圧力、流線ベクトル、流速ベクトルなどさまざまな結果を可視化することが可能です。

Q&A

Q.風洞実験設備の貸し出しは可能ですか?

A.安全性や設備保護の観点より、必ず風洞実験のオペレーターを1名付けさせて頂きます。それ以外のセッティングや付帯作業はお客様でご対応頂いても構いませんし、すべての作業を委託して頂くような対応も可能です。

Q.半無響室だけの利用も可能ですか?

A.可能です。その他必要な機器類につきましてもお貸出しできる物がございますので、まずはお気軽にご相談ください。半無響室を利用した音響評価サービスの詳細については、「受託評価一覧>試験領域>その他>音響評価・測定による開発支援サービス」からご確認いただけます。

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
まずは下記のメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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