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2025.10.10
技術ブログ
2025年ノーベル化学賞の発表により注目される金属有機構造体(MOF:Metal-Organic Frameworks)の研究開発において、
ご活用を提案したい評価メニューをご紹介いたします。
MOFをガスの吸着や分離する機能を持たせた多孔質材料として捉えた場合、様々な評価分析手法が挙げられますが、構造や機能性を評価する代表例を挙げます。
ガス吸着測定からはMOFの持つ細孔特性や表面積、細孔分布などが評価できます。
測定時には構造内に分子が取り込まれていない状況を作り出すため、加熱排気処理が必要となります。
適切な加熱処理を見積もるためには熱分析による熱挙動の情報が必要となります。
全自動ガス吸着測定装置
熱的安定の他、細孔に取り込まれたゲスト分子の量や挙動が評価できます。
吸熱、発熱ピークの情報を得ることでゲスト分子の拘束や脱離状況を観測できます。
MOFの特性やゲスト分子ガス種に応じてTG-DTA用います。
示差走査熱量測定(DSC)
X線回折によって構造の同定に必要な構造解析を行うことが可能です。
空気中の水分や酸素と反応しやすい活性なものはグローブボックスで封止するなどの対応が可能です。
複雑な構造や未知の構造に対しては放射光施設での測定やシミュレーションとの併用が必要な場合があります。
XRD(X線回折測定)
構造や機能性を評価する際、
お困りごとございましたらお気軽にお問合せください。
設備詳細
全自動ガス吸着測定装置 XRD(X線回折測定) 示差走査熱量測定(DSC)
キーワード
有機金属構造体、MOF、Metal-Organic Frameworks、多孔性配位高分子、PCP、多孔性構造
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