受託分析

カーエレクトロニクスやライフサイエンスの分析・解析で研究開発をサポートします。

物理分析による受託サービス

異物・コンタミ分析

コンタミ分析(異物分析)は、製品に付着しているコンタミを明らかにするサービスです。異物の量や大きさは勿論のこと、SEM-EDXやFT-IR等の装置を用いることで、異物がどのような成分であるのかを調査します。

概要

コンタミ分析(異物分析)の委託先にお困りではありませんか?

JTLは総合受託会社として、異物の捕集を行い、「異物の量」、「異物の大きさ」、「異物の成分」の分析を実施します。

コンタミ分析は、さまざまなデバイスの製造工程で発生したコンタミ(異物)を明らかにし、高精度部品の異物による機械的閉塞、損傷の原因調査を行います。ISO16232やVDA19に準拠したコンタミ分析も対応可能です。下記のような評価目的で使用できます。

・製造工程で混入した異物の量が知りたい
・液体中の異物の成分を知りたい
・どのようなコンタミ異物があるのか調査したい

また、コンタミ分析のご提供だけでなく、環境試験や材料試験、試料の前処理(カット・研磨・エッチング)、表面分析などの一連の受託サービスもご提供しています。

外部委託先・試験場をお探しの方は是非ご依頼ください。

原理

液体流出で異物を抽出し、吸引ろ過法にて異物の捕集を行います。メンブレンフィルタ上に捕集した異物の数・サイズ・形状をVHX-6000(CCD)で自動計測します。また、計測した異物をSEM-EDX、FT-IR等の装置を用いてどのような成分であるのか調査します。

コンタミ分析_原理.png

特徴

最適な異物抽出方法を選定

異物抽出は主に3つの方法から最適な方法を選定いたします。

①洗浄瓶によるリンス法
 洗浄瓶を用いて流体(水や有機溶媒)を試料にふきかけながら、サンプルから異物を回収する方法
 メリット  :汎用的で大きな製品に対応できます。
 デメリット:異物のロス、未回収のリスクがあります。

②超音波法
 水や有機溶媒中にサンプルを浸漬させ、超音波振動にて異物を回収する方法
 メリット  :容易で再現性があり、低いブランク値の達成が可能です。
 デメリット:超音波の強さがサンプル構成部品から切り離す要因となり、誤って異物として認識してしまうリスクがあります。

③浸漬のみ
 水や有機溶媒中にサンプルを浸漬させるのみで回収する方法
 メリット  :サンプル構成部品からの材料切り出しを防ぎます。
 デメリット:異物未回収のリスクがあります。

ろ紙で捕集した異物の全量計測可能

異物を捕集したろ紙をVHX-6000(CCD)で全領域走査し、5µm以上のすべての異物に対し、異物の明度、輝度を判断し、異物の数・サイズ・形状、測長の実施が可能です。

技術事例

異物重量測定

ろ紙に異物を捕集し、乾燥させ捕集前後の重量差から異物量を求めます。(定量下限は0.5mg)

異物のCCD計測

ろ紙に異物を捕集して、VHX-6000(CCD)で全領域を走査、5µm以上のすべての異物に対し計測を行います。
CCD(デジタルマイクロスコープ)

異物の成分分析

無機系の異物に対し、SEM-EDX分析で元素の組成比率、蛍光X線分析で元素の構成比率を確認します。 有機系の異物に対してはFT-IR(50µm以上の異物)で分析を行い、有機化合物(樹脂の種類など)を確認します。
SEM(走査電子顕微鏡)
XRF(蛍光X線分析)
FT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)

Q&A

Q.データはどのような形式でいただけますか?

A.基本は弊社フォーマットにて報告書を作成しますが、ご希望があれば貴社フォーマットでのデータの提出も可能です。また写真の元データもJPEG・BMP・TIFFの形式で提出可能です。

Q.サンプルのサイズはどのくらいまで対応可能ですか?

A.サイズが300x300x300(mm)を超えるサンプルに関しましては抽出方法も含めて、別途ご相談させていただきます。

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
まずは下記のメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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