受託試験

治具作製から前段取り、規格・特殊試験にわたり、R&Dに関わる信頼性評価をワンストップで対応します。

その他による受託サービス

樹脂材料・製品 評価サービス

プラスチック製品の品質・性能評価をトータルサポートします。計測・試験・分析評価を通じ、材料選定から不良解析まで、幅広いニーズにお応えします。

概要

近年、プラスチックなど高分子材料は自動車、家電、医療、電子機器、建材など多岐にわたる分野で使用され、
その性能や耐久性、安全性への要求は年々高まっています。

製品の長寿命化、軽量化、環境対応といったニーズを満たすためには、材料選定だけでなく、その特性を科学的に評価・分析することが不可欠です。

JTLでは、多種多様な樹脂評価試験・分析・測定を通じて、お客様の製品開発を支援します。

summary_resin.png

技術事例

樹脂の劣化解析

樹脂は加熱や、加熱と冷却の繰り返しにより構造が変化します。
その中で最もよく観察される構造変化が酸化であり、熱や紫外線などが原因で酸化劣化が起こります。
イメージング機能により、その構造変化部位の可視化が可能です。

有機化合物の定性分析

採取した異物に異なる波長の赤外線を照射すると、それぞれの分子構造特有のスペクトルが得られます。
それらをデータベース(既知のスペクトル)と比較し、異物の成分を特定します。

例:洗浄液中の異物特定、製品に付着した異物の特定、樹脂やゴムの劣化分析、ゴムのブリードアウト確認、
  樹脂包埋・断面サンプルの異物特定、リサイクルプラスチックの樹脂種分析

樹脂の融点・ガラス転移点測定

示差走査熱量測定装置(DSC)を用いて、サンプルの反応熱量や反応温度(融点等)、比熱容量の測定が可能です。
また、NEXTA-DSCでは様々なオプションが搭載されており、サンプル上部にカメラを設置し反応の様子を撮影しながら測定を行ったり、周期的に温度を変調させて反応を可逆成分と不可逆成分に切り分けたりすることが可能です。

X線CT撮影と繊維配向解析

X線CTで撮影したデータを用い、GFRPやCFRPの繊維配向解析が可能です。
繊維配向を確認することで、成型時の樹脂の流れ・強度不良・割れの原因など、様々な要因を掴むことができます。
また、繊維配向結果をCAE解析に用いることにより、シミュレーションによる評価解析が可能です。

評価項目 一覧

樹脂材料評価・試験・分析
特性 評価項目 試験装置/手法
機械的性質 引張、圧縮、曲げ、せん断 引張圧縮試験(万能試験機)
クリープ クリープ試験
疲労 疲労試験
衝撃 シャルピー衝撃試験
硬度 マイクロビッカース、デュロメータ、ロックウェルナノインデンター
耐摩擦性、耐摩耗性 摩擦摩耗試験
熱的性質 耐熱性 恒温恒湿槽高加速寿命試験機(HAST)
熱伝導率 定常法熱伝導率測定装置
熱拡散率 熱拡散率測定装置
比熱、融解、結晶化、ガラス転移 DSC(示差走査熱量計)TMA(熱機械分析)
光学的性質 耐候性、耐光性 キセノンウェザーメーター(耐候性試験機)
色差、透過率、屈折率 色差計ヘーズメーター光沢計
電気的性質 絶縁破壊 絶縁破壊試験機
絶縁抵抗 絶縁耐圧試験機
表面抵抗、体積抵抗 四端子法、二端子法
化学的性質 耐酸性、耐アルカリ性、耐油性、吸水性 塗布試験、浸漬試験
分子構造 FT-IR、ラマン分光、XPSGC-MS
物理的性質 密度 水中置換法(アルキメデス)
樹脂製品形状評価・試験・分析
特性 評価項目 試験装置/手法
形状測定 表面形状測定 非接触3Dスキャナ(ハンディスキャナ)
内部観察、内部形状測定 X線CT、データ解析(寸法評価、繊維配向解析、ボイド解析、欠陥解析)
寸法測定 三次元測定機真円度
粗さ測定 レーザー顕微鏡白色干渉顕微鏡2D粗さ測定機
耐久試験 引張・圧縮試験 引張圧縮試験(万能試験機)、クリープ試験疲労試験
振動試験 振動試験衝撃試験
促進劣化試験 高温、低温、湿度試験、サイクル試験 恒温恒湿槽高加速寿命試験機(HAST)
耐候性試験 キセノンウェザーメーター
薬品試験 薬品塗布試験、浸漬試験
燃焼試験 燃焼性試験
劣化分析 化学構造変化 FT-IR、ラマン分光、XPSGC-MS、アウトガス分析
形態観察 SEM、TEM、破面解析、異物分析





複合評価(パッケージ評価)

樹脂製品、樹脂材料の劣化試験から評価までワンストップでサービス提供します。

自動車内装材評価

自動車内装材(自動車の車室内に使用する部品・材料)の下記一連評価が対応可能です。

●VOC試験
自動車内装材から発生する揮発性有機化合物(VOC)のうち、鼻やのどへの刺激の原因とされているホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエンなどを測定します。(大型サンプル対応可能)

●におい試験
自動車内装材の非金属材料から発生するにおいを、嗅覚により試験、評価します。
また、におい成分はガスクロマトグラフ質量分析計を使用し、化合物推定をします。

●霞み性試験
自動車内装材に含まれる揮発成分が、高温で気化し、冷えたガラス面に付着して曇り(フォギング)を引き起こします。 フォギング試験装置(A法・B法)を用いて、ガラスプレートの霞み度を測定しています。

●燃焼性試験
材料の試験片をU字形の取付け金具に固定し、試験片端末を15秒間規定の炎にさらし、燃焼速度を測定します。

評価実績

CAE解析を目的とした物性データ(S-N線図、静的引張)取得~解析
粗さ測定機/レーザー顕微鏡によるOリング、樹脂パイプのシール性評価
・樹脂成型品の非接触形状測定(CAD照合/試験前後形状比較)
・4M変更に伴う基礎物性の品質評価
・ベンチマークを目的としたリバースエンジニアリング、試験片切出し⇒物性評価
・電池セパレータフィルムの熱特性・機械特性評価
・樹脂成型品の劣化解析(FT-IRGC-MS
・コネクタの嵌合状態観察(X線CT観察断面試料作製/断面観察
・放熱シートの熱伝導率測定
・樹脂成形品の破面解析
・バスバーインサート樹脂成型品のX線CT観察
ナノインデンテーションによる樹脂シートの微小硬さ評価
X線CTによるGFRPの繊維配向性評価
・樹脂製品のCAE流体解析
・樹脂成型品の高温高湿試験
DSCによる結晶性樹脂の結晶度評価
・TG-DTAによる有機化合物の同定、定量分析
GC-MSによるアウトガスの定性分析
TMAによるガラス転移温度測定

評価業務にお困り事はございませんか?

JTLはお客様の頼れるパートナーとして、
シチュエーションに応じた迅速丁寧な対応を心がけております。
どんな些細なことでも構いませんので、
まずは下記のメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら